ホワイトアルバム2

誰かにかけた迷惑は、別の誰かに恩返しすればいい

『 誰かにかけた迷惑は、別の誰かに恩返しすればいい。  そうやって回りまわって、世界は成り立つんだ 』   【北原 春希】


毎日、毎日、目の前で、心抉られて

『 どうして…  どうして俺の前からいなくなろうとするんだよ!? 』

『 っ!?』

『 どうして俺に一言の相談もなく!?  どうして、どうして…っ、冬馬っ!』

『 俺ってその程度なのかよ?  お前にとって、そんなもんだったのか!?』

『 ………』

『 答えろよ…っ』

『 お前は…その程度だよ』

『 ~っ!』

『 その程度だから、なんにも言えないんだ』

『 海外に行くことも、離ればなれになることも、  あたしがどんな気持ちを抱えてるかも言えない。  …お前はその程度の奴なんだよ』

『 意味わかんないって…  友達じゃ、なかったのかよ、俺たち…』

『 友達でなんかあるもんか。  言いたいことも言えない奴のどこが友達だ?』

『 笑うなよ…』

『 あ~、馬鹿馬鹿しくなってきた…  なんであたしがこんなふうに言い訳がましく  ヘラヘラしなくちゃならないんだ?』

『 だから、笑うなって…』

『 なにが『俺の前からいなくなろうとする』だ…  よくもまぁ、そんな痛い台詞が口から出るな。  北原、お前、何様のつもりだ?』

『 やめろよ…』

==『 そんなのはなぁ………っ、==  ==親友の彼氏に言われる台詞じゃないんだよ!』==

『 っ!?』

『 あたしの前から先に消えたのはお前だろ!?  勝手に手の届かないとこに行ったのはお前だろ!』

『 え…』

『 手が届かないくせに、ずっと近くにいろなんて、  そんな拷問を思いついたのもお前だろ!』

『 なのに、  なんであたしが責められなきゃならないんだ…?』

『 あんな…毎日、毎日、目の前で、心抉られて…  それが全部あたしのせいなのかよ…酷いよ…っ』

【北原 春希】 【冬馬 かずさ】


つまらない男

『 あたしに最初に言うことが誠実なのか…?  そんなののどこが誠実なんだ?』

『 だって冬馬………俺たちのこと、認めてくれるって』

『 人を傷つける事実を堂々と相手に押し付けて、  それで自分は誠実でしたってか?』

『 傷ついてるなんて知らなかった。  だってお前、いつも通りだった…』

『 そんなの、女の扱い方を何も知らない、  つまらない男の無知じゃないか』

『 そうだよ、俺はそういうつまらない普通の男だよ。  冬馬みたいな奴が振り向くはずのない…』

==『 そんな女のこと何も知らない奴が、  あたしの想いを勝手に否定するな!  あたしがつまらない男を好きになって何が悪い!』==

【北原 春希】 【冬馬 かずさ】


二度と離せない

『俺…もうお前を、騙せない』

『それが…あたしの望みなのに?』

『嘘で好きだなんて言えない。  …心と、切り離せない』

『この冬、だけでいいんだ。  ほんの少しだけ、愛してるって言ってくれたら…』

『愛してるって言ったら、  お前が世界で一番になっちまう!   抱きしめたら、二度と離せなくなる!』

『っ…』

『嘘で、終われない。  この冬だけで、終われなくなる』

『春希…』

『だから、五年前と同じにはできない。  別れること前提で、抱きしめることなんかできない』

『………』

『誰もが傷つかない恋なんて、もうできない。  誰を傷つけなくちゃならないのか、  決めなくちゃならない』

『だから俺は…  お前を、今、受け入れることはできないんだ。  …ごめんな』

『それってさ…それってさ…』

『もう喋るな』

『もしかして、もしかしてさ…  たとえそれが、ほんのわずかの希望だとしても…』

『言うな!   そんなことあってたまるか!』

【北原 春希】 【冬馬 かずさ】


全てを裏切って

「かずさ、、、どうして、、、どうして俺は、お前が側にいると、いつもいつも、最低の人間になってしまうんだろう。自分の心以外の全てを裏切って、たった一つの嬉しさだけを手に入れようとするんだろう。どうして、、、大切なもの全てを、こんなにあっさりと捨ててしまうんだろう。」

【北原 春希】


人を傷つく

「人を傷つけたことは、すぐに忘れてしまうけど、人に傷つけられたことは、簡単には忘れられない。」

【北原 春希】


好きなだけじゃ

「相手を好きなだけじゃ、『どうしようもないこともある』。」

【北原 春希】


一緒に地獄に堕ちる

「あたしのために全てを捨てるって・・・?一緒に地獄に堕ちるのも厭わないって・・・?そんなのが、、、そんなぶっ壊れたお前が、本物の、あたしの春希でなんかあるもんか!」

【冬馬 かずさ】


今のこの幸福感

「あたしの今の悲しみや、辛さや、後ろめたさは、どんな嬉しさや、楽しさや、前向きな気持ちでも絶対に和らげることはできない。けど、けどね、それはね、、、今のこの幸福感は、どんな悲しみや、辛さや、後ろめたさでも絶対に消すことはできないってことなんだよ。」

【冬馬 かずさ】


冬が来る——嬉しくて切ない、永遠の一瞬が

冬天来了——那是悲喜交加、永远的瞬间


~introductory chapter~

- プロローグ -

冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――

夕暮れの音楽室で俺が奏でるギターに合わせるように。 隣の教室で顔も知らない誰かが奏でるピアノに合わせるように。

屋上から響いてきた、鈴が鳴るように高く澄んだその声は、 バラバラだった俺たち三つの旋律を繋いでくれた。

始まりは、そんな晩秋。 そのとき、誰かが誰かに恋をした。

誰もが一生懸命だった。 誰もが強い気持ちで突き進んだ。 誰もが、ひたむきに、まっすぐに、正直に―― 心の底で結ばれ、かけがえのない瞬間を手に入れた。

だからそのとき、誰かが誰かに恋をしてしまった。 一足遅れの、してはいけない恋を。

そして冬――降り積もる雪は、すべての罪を覆い隠し。 やがて春――雪解けと共に、すべての罰を下す。

- Prologue -

寒风让身体颤抖着,却听到了歌声——

就像是合着夕阳下的音乐室里我弹着的吉他一般。 就像是合着隔壁的教室内素未谋面的谁演奏的钢琴一般。

屋顶上传来的,如同铃儿般的清澈的高声, 将我们那支离破碎的三重旋律联系在了一起。

伊始,是那深秋。 彼时,那个 Ta 恋上了那个 Ta。

无论是谁都那样努力过。 无论是谁都怀着强烈的心意向前迈去。 无论是谁,都那样不懈地、一往无前地、诚实地—— 从心底相互连结,去得到无可替代的那一瞬间。

所以彼时,那个 Ta 无可救药地恋上了那个 Ta。 谈了一场迟了一步的,绝不可以的恋爱。

然后冬天——飘落堆积的雪,掩盖所有的罪恶。 最终春天——随着积雪融化,下达所有的惩罚。


~closing chapter~

- プロローグ -

冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――

夕暮れのキャンパスに、誰もいない学食に、寂しげな校舎の窓辺に。

三年前に凍らせたはずのあの歌が。 情熱に突き動かされ、純粋な思いを綴った、欺瞞の歌が溶けてゆく。

あの、三人だった冬も今は遠く、 一人と一人の季節を何度も繰り返し。

続きは、そんな晩秋。 あの時引きちぎろうとした絆の、醜い傷痕が乾くこともなく、 けれど、何かが変わる予感とともに始まっていく。

寂しい二つの旋律は、お互いを惹きつけ傷つけて、 そしてまた、新たな旋律を呼び寄せる。

もうすぐ、新しい冬が来る。 あのひとといられない、そしてあいつのいない冬が。

ホワイトアルバムなんて知らない。 だって、もう何も歌えない。

届かない恋なんてしない。 だって、もう人を愛せない。

- Prologue -

寒风让身体颤抖着,却听到了歌声——

夕阳下的校园中,无人的学校食堂里、寂寞的校舍的窗户边。

那是三年前本应冻结了的那首歌。 在情感驱使下冲动、谱写了纯粹的思念的、充满欺骗的歌曲渐渐融解。

那个,曾是三人的冬天今已远去, 一个人与属于一个人的季节几经轮回。

续篇,是那深秋。 彼时曾切断了的羁绊,丑陋的伤痕也仍未愈合, 然而,故事随着有什么正在改变的预感再次开始。

寂寞的二重旋律,相互吸引并伤害着对方, 然后再次,唤来了新的旋律。

不过多久,新的冬天又将到来。 那是无法与那个人在一起的,还有那个家伙也不在的冬天。

白色相簿什么的已经无所谓了。因为已经不再有歌,值得去唱了。

传达不了的恋情已经不需要了。因为已经不再有人,值得去爱了。


ホワイトアルバムの季節

「ホワイトアルバムの季節」が、また、やってきた。

又到了白色相簿的季节。

【冬馬 かずさ】


熟练

なんでそんなに慣れてんだよっ!雪菜と…何回キスしたんだよ!?どこまであたしを置いてきぼりにすれば気が済むんだよ!?

为什么你会这么熟练啊!你和雪菜亲过多少次了啊!?你到底要把我甩开多远你才甘心啊!?

【冬馬 かずさ】


是我先的

あたしが、先だった……先だったんだ……キスしたのも、抱き合ったのも。そいつのこと好きになったのも。

是我,是我先,明明都是我先来的……接吻也好,拥抱也好,还是喜欢上那家伙也好。

【冬馬 かずさ】


两份快乐

どうしてこうなるんだろう…初めて、好きな人が出来た。一生ものの友だちができた。嬉しいことが二つ重なって。その二つの嬉しさが、また、たくさんの嬉しさを連れてきてくれて。夢のように幸せな時間を手に入れたはずなのに…なのに、どうして、こうなっちゃうんだろう…

为什么会变成这样呢……第一次有了喜欢的人。有了能做一辈子朋友的人。两件快乐事情重合在一起。而这两份快乐,又给我带来更多的快乐。得到的,本该是像梦境一般幸福的时间……但是,为什么,会变成这样呢……

【小木曾 雪菜】


References

WHITE ALBUM 2

WHITE ALBUM2 名言集 まとめ

白色相簿 2(https://zh.moegirl.org.cn/%E7%99%BD%E8%89%B2%E7%9B%B8%E7%B0%BF2 ) 引自萌娘百科 (https://zh.moegirl.org.cn ),文字内容默认使用《知识共享 署名 - 非商业性使用 - 相同方式共享 3.0 中国大陆》协议。

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